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極端な夫婦

  • 2017年5月26日
  • 読了時間: 2分

私は仕事を終え、妻に頼まれていたラッキョウを買いに駅前のスーパーにやってきた。おそらく3日後はカレーだろう。 

私たち夫婦はトッピングにのせるラッキョウが無いとカレーが食べられない。3年前のある晩、さあ食べようといただきますをした瞬間、ラッキョウがないことに気づき、いろんなスーパーを回っていつものラッキョウを探しに行った。1時間待たされたカレーはすっかり冷めて、ラッキョウがあってもちっともおいしくなかったのを覚えている。それ以来、カレーを夕飯にする3日前には決まってラッキョウを買うことになったのだ。

そう、私たち夫婦は電子レンジも使わない。出来立てを食べることに命を懸けているからだ。電子レンジで温めたものは、いくら温かくても出来立てにはかなわない。私は仕事が終わり、電車に乗ると真っ先に妻に駅に着く時間を知らせる。そこから妻は時間を計算して夕飯の準備を進めるのだ。駅から家まで歩いて7分。雨の場合は10分だ。天候のチェックは毎日3回はしている。そして家に着くと同時に妻は、最後の行程である白米を茶碗に盛る作業に取り掛かっている。これで完璧な出来立てを毎日食べることができているというわけだ。3年前のラッキョウ事件を除けば。

今日、9月18日は結婚記念日。妻はきっと張り切って夕飯の準備をしているはずだ。そして、今日みたいな記念日の日は足取りが早くなるので、駅から家までは5分30秒の計算だ。あと3分といったところか。すると妻からメールが来た。

「今お湯入れたよ」

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